(2015年11月03日、記)
曲としては発想が類型的で造形が硬直しててワクワクしないけど、1か所気になった。
3分14秒目からの、2人のヴァイオリンのユニゾン、はじめ揃ってるボウイングが、3分34秒目から逆になる。
視覚的演出かとも思ったけど、じっさい聴感的に、フレージングとして、ぴったりのユニゾンになりきらない効果が出てる気もする。
ダウンのボウイングで強め、アップで弱めになって、2人のあいだで、1ノートずつ交互に出たり引っ込んだりしてる感。
フレーズの細胞が5つとかの奇数個の音で出来てると、その中のロングトーンがフォルテになるターンも2人のあいだで交互になる。
書かれた1本のメロディという以上の、呼吸し、生きて動く、音の出来事。
にしても、私は、レコメン的スタイルを当てがっておけば満足、という「レコメン好き」「アヴァン好き」ではない。
レコメンだろうがシンフォだろうが、スタイルを如何にもうまく取り入れてそれらしく踏襲したものには、食指が動かない。
尺度は結局、ワクワクするかどうか、だけなんだ。
ちなみにチェコの První Hoře は、(お馬鹿キャラに免じて)好きだけど、「類型の破り方が類型に陥ってる」と思う。
ちなみにチェコ語でチェコ共和国は Česká republika、通称 Česko、英語で Czech Republic だが、日本ではチェスコともチェクとも言わない。
英語 Czechoslovakia の「-o-」の綴りは同格関係の合成語を作る「連結辞」で、この国名は「チェクとスロヴァキア」の意味。
吉田秀和さんに倣って「チェック」と表記したいところだが、通じないよね…
Reve General の "Howl" は、カケレコさんにあります:
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