2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

arabesque musicale

「音楽のアラベスク」。 『ドビュッシー音楽論集 反好事家八分音符氏』(平島正郎訳、岩波文庫)第6章「名演奏家」は、内実ほぼバッハ論、バッハへのオマージュになってる。 本文から。 「この協奏曲(しんかい註:前段で「ヨーハン・ゼバスティアン・バッハ…

高橋悠治「もりこ」

NHK-FM の帯番組「サウンドストリート」は、曜日ごとのパーソナリティがいて、火曜日は坂本龍一の担当だった。 第39回、1982年04月13日放送分は、ゲストに高橋悠治を迎えた。 曲は5曲掛かって、最初の4曲はテープないしディスク出し。 36'46" にスタジオを移…

夜ご飯

2020年04月24日にアメブロで、お題「夜ご飯の定番メニュー教えて!」に応えて書いた内容です。 「正しい日本語」を言い募る者ほど「正しさ」を論理的に説明できなかったり、自らの「排除」の態度こそが日本語を貧しくすることに気付かなかったりする矛盾と滑…

ニュー・トロウルズの謎

じつは私未だに New Trolls を殆ど聴いてない。あまたある「然るべきタイミングで出会っていれば好きになれたにちがいない」バンドのうちのひとつ。 図式的で身も蓋も無いというか。PFM や Picchio Dal Pozzo を知ってしまったあとには聴けないというか。 で…

Ray Shulman

Ray Shulman のベースの、ぶっとい音色による、精緻なタイム感。 Gentle Giant の長所は「アンサンブル能力」にある。かつ、その能力は「作曲」を具現するためのもの、入り組んだ符割で多声部が噛み合う対位法を精緻に音化するためのもので、アンサンブルそ…