2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

亞弥+高原朝彦 amber

亞弥+高原朝彦 amber (1) (2) 亞弥(ダンス) 高原朝彦(10弦ギター、他) 2010年09月26日 駒込 La Grotte 「インプロ」は、自らの耳の責任で「場」にじかに関わり、変化を読み、返歌を詠むこと。逃げ込める「セオリー」を仕込まないこと。 場への鋭い感覚。…

下書き放出(ピアニスト)

8'39" 目の右手の和音中「Si♮」でお弾きになってるのは、正しくは「Si♯」。 赤で囲った音。 たんなるミスタッチなら、あげつらうべきじゃない。でも、ドビュッシーの和声の流れを正しく把握出来てないということなら、問題が大きい。 だって一聴、和音が濁っ…

新海智子の黒歴史

'Running Up That Hill' の話題に接して、思い出した拙過去曲があります。 10数年前、KORG01/WFD を使った打込みとしては2曲目だったと思います。曲というより、楽想のメモです。 長らく非公開にしてたのは、黒歴史だからです。今の私の価値観とあまりにも違…

King Crimson 'Fracture'

このミックスは! 2021年02月04日付でオフィシャルがアップしたつべですが、私は存在を知りませんでした。 10分57秒目。効果音的に入る、ギターとおぼしきひとふし。フリーキーで神経質な符割で、緊迫を高める。もともと LP のオリジナル・ミックスにはあっ…

夢 2022年06月23日

夢の最後のシーンで 栗栖のあ さん(役者さん、クリスチャン)がご登場くださって、嬉しかったのでそこだけ記憶に残った。 西小山で住んでたアパート室内。目を上げると裏の窓のむこうにのあさん、こちらをご覧になってるお顔(白く輝かしい)が型板ガラス越…

下書き放出(チャンス・オペレイション)

ツイッターでフォロー申し上げる方からご教示頂いたつべ。 高橋アキと西村朗のやり取りで、貴重で興味深いエピソードをいろいろ聞けるんだけど、1か所、解せない。 33'52" から、ジョン・ケイジがチャンス・オペレイションの考え方で曲作ってると、いい加減…

保守的な私

どっちかというと、つねに、人を切る理由を探してる。 昔、アーサー・ビナードのエッセイで(ラジオの朗読で聴いた)、 「生粋のアメリカ人」と紹介されると「ちょっと待って」と思う みたいな件があった。 ネイティヴ・アメリカンの友人を挙げて、「彼なら…

A面ラスト曲 ③

#良さが分かるまで時間がかかった名盤 「'Getting Better' なんか XTC のパクリじゃん」と思った pic.twitter.com/onTnDqFnZm — 新海智子 (@coccyx_T) June 10, 2022 じっさいには『サージェント・ペパーズ』を XTC よりも先に知ってたのですが、 「革新は、…

Genesis の引用

edith さんの御記事で、Mordecai Smyth という、マルチ・ミュージシャンによるソロ・プロジェクトの 3rd. アルバム "Things Are Getting Stranger On The Shore" をご教示頂いた。 私はとくに、'Out of Thin Air' という曲のコード進行とアレンジが好き。抒…

Nicola Frangione "Italic Environments"

"Italic Environments" Project by Nicola Frangione(1985年)から。 SHE Ye,Ye Records さんの御ツイートで知りました。 「メールアートに着想された画期的コンピ『Mail Music Project』を編集したマルチメディアアーティストNicola Frangioneによる85年作…

Psychic Rally

Psychic Rally チューリヒのオルタナティヴ非営利ラジオ局 Radio LoRa のラジオ・ショウ。1989年から1995年にかけて月1で計60回以上放送された。ホストは Joke Lanz と Rudolf Eb.er。 カットアップや音素材の再利用、音のマニピュレイションの技術の実験を…

放出するものとしての下書き

言い回しとして全く正しいし有用なんだけど、たんに頻繁に見掛けるためにうんざりなものってある。 「〇〇としての△△」もそうで、放送大学の講義のタイトルの、私の印象としては半分までがこれで、頻繁に使われるのは、学問のために積極的に有用だからであっ…

判明(か?)、「エオリアン・モード」。(James Tenney)

先日のこの記事で、「エオリアン・モード」という題名の曲を捜してる、と申しました。 なかで、「日本の現代音楽の作曲家の作」と書いた、この「日本の」というところが誤りだったことがほぼ確実です。すみません。 すなわち、James Tenney というアメリカの…

Canarios "Ciclos"

Canarios の 4th. アルバムにして最終作、LP だと2枚組の大作 "Ciclos"(Ariola、1974年)は、LP でも CD でもリリースが多いし、日本でも1977年にはビクターから出てる。1980年にはキングの European Rock Collection に入ってる(レーベルは Ariola)。 記…

濱田理恵(ダリエ、Darie)

以前、つべに全然上がってなくて取り上げられなかった、濱田理恵(ダリエ、Darie)。 その後、 『光冠(コロナ)』(2000年)6曲全曲、 『Darie』(1998年)11曲中8曲、 『無造作に愛しなさい』(1989年)11曲中6曲、 が上がった。 『光冠(コロナ)』から。…

イシュトヴァン・マトゥズのフルートによるジョリヴェ『5つの呪文』

『リノスの歌』について書いた時に触れたけど、私が最初に聴いたジョリヴェは、無伴奏フルートの『5つの呪文』(1936年作曲)だった。最初期の、異教性・呪術性まっしぐらの。 イシュトヴァン・マトゥズ István Matuz の演奏だった。発声奏法というか、差音…

日本のヴォーカリスト

プログレのなんのといって、さいきん聴き、視た中でいちばん衝撃だったのはこれなんですけどね。 「夜へ急ぐ人」 作詞・作曲:友川かずき 歌:ちあきなおみ 歌詞: ちあきなおみ 夜へ急ぐ人 歌詞 - 歌ネット 何が衝撃だったかというと、①ヴォーカルの②表現力…

school food punishment 'Set Low, Fine' と T.Sasaki「ほんとはね」

この、和音のスタカートを痙攣的な不規則なタイミングで打つ感じは、プログレかクラシックのどこかにあったはず。 これかな: 0'44"~ 0'49" の2小節。 'Set Low, Fine' との違いは、こっちは5つのスタカートと2つのテヌートを交えてること。 そして、2小節し…

'I Say A Little Prayer'

'I Say A Little Prayer' って Burt Bacharach 作曲なのか! これ読み返してて、'Reach Out I'll Be There' について 「「天から降ってきた」音楽。作曲者はこの楽想を得た時「やった!」ってなっただろうな」 って書いてるのを発見した。それをいうなら、「…

Follia!

Follia! の最高傑作、様々な音楽性の取り込みの貪欲の行き着いた先、2014年の 3rd. アルバム "Follia!" が Discogs に無いのはどういうわけだろう? 根っこはトラッド・バンドなんだろうけど、がちゃがちゃと無節操な音楽性がキモで、3枚のアルバムのあとほ…

Iļģi、ほか

アメーバピグの音楽フロアがまだあった頃、そこで掛けて、でもはてなブログに移って来てからまだ一度も取り上げてなかったもの。 Lanugo 'Tak i já' (2011) Lanugo は先日も1曲貼った。プログレ耳で選んで。 今回のは、ポップだし、エレクトロ要素が大きいけ…

渾沌

私がサン・ラーを最初に実際の音と絵として聴き、視たのは、何かのフェスでの「アルケストラ」の映像で、いっぽうでは確実な衝撃、いっぽうでは巨大な当惑だった。 大人数の演奏家たちが、各々デタラメと見えることを、取り憑かれたような熱量を以て、やって…

Trys Keturiose とスタルティネス

Trys Keturiose はリトアニアのヴォーカル・アンサンブル・グループ。伝統的声楽アンサンブルのスタイル「スタルティネス」の継承者。 "Kas Tar Laka"(Dangus DGCD 039、2012年)から。 これは短2度の重なりが生じてて面白い: スタルティネス sutartinės …