2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

脳裡をぐるぐる

数日前から曲の一節が頭に浮かんで、何の曲だか思い出せなかった。 プログレといってもポップ寄り(クラシックの素養もありつつ)の、スタイリッシュでシニカルな、10cc か Supertramp か、さもなくばこれ の1分06秒目~ 的な、いずれにせよ典型的にイギリス…

ドビュッシー没後100年

ドビュッシー没後100年は3月25日だったのですね。 当ブログがいちばん頻繁に言及してる音楽家なので、記念日に託けて殊更改めて書くネタを持たないのですが。 ドビュッシーの意義はまず何よりも、「音楽」を包摂しそれを成り立たせている広大無辺の「音」の…

解決しました。Scarborough Fair

以前この記事 でお訊ねした2曲のうち、Scarborough Fair について、原曲が判りました。 ピグの知り合いの がるう さんの情報を、共通の知り合いの b2 さんが言づてて下さいました。 お二方ありがとうございます! それによると、雪印のCMではないか、とのこ…

カラヤン

下書き保存の書きかけを、こちらの御記事 に刺激されてひとまず書き上げることが出来ました。ジャックさんありがとうございます。 「帝王ブランド」への固着は、高品質を維持しつつ量産する体制の固定化、でもあるのでしょう。そうすることで何が犠牲になる…

ルマンドアイス道

2月12日の上陸以来、関東地方でルマンドアイスの食べ方の作法をめぐって、流派が百家争鳴の状態である。 「関東地方で」という言い方は範囲を広く取りすぎかもしれない。もう少し正確には「私の脳内で」である。 当初、この記事 で書いたとおり、2つの流派が…

禍福は糾へる塞翁が馬

大丈夫、呼吸が出来なくても死ぬわけじゃないから。 最近、一呼吸の換気量が少なくなってるけど、転んでもタダでは起きないというか、災い転じて福と為すというか、これをヒントになぞなぞを思い付くことが出来たのでOK: 「Q: 喘息持ちと健康な人が口鼻を塞…

Peter Gabriel 'Games Without Frontiers'

こちらの御ツイート まあでもビートルズのStrawberry fields foreverは、どんなに頑張ってもオリジナルより面白くはなりそうもないという点において、もっともカバーしづらい曲の1つだとは思う。しかも真似すりゃいいってもんでもないし。好きな曲だからやる…

#懐かしい事を言って下さい

今までさんざん書いてきたことだけど、 私に欠落してるのは「懐かしい」という感情だ。 曲にせよ出来事にせよ、私でも「思い出す」ことはするが、懐かしいという感情とともにそれをすることが皆無だ。 拙ブログを検索すると「思い出す」「思い出した」が際限…

自我 虚無

うーん。 昨日のこの記事、「神」を持ち出したのはさすがに不用意だ。 比喩とはいえ。 小学生当時の体験だし、そもそも言語化できる性質の体験じゃなく、今時点の、現世にいて、描写・説明に尾鰭を付けるのを避けられない、とはいえ。 私は「主体」じゃない…

書いてない 自我

ブログ更新を滞らせてる自覚はあったけど、日付を見て、それが丸5日間なのを知り、驚く。 書かない人、しんかい6501です。 まあ、ブッダもキリストもムハンマドもソクラテスも孔子も、書いてない。 書いてないといえばドン・ファンもか。 私はカスタネダを読…

3段オチ

この記事 shinkai6501.hatenablog.com が、3連構成で、第3連だけ日常なのは、つまり「3段オチ」なわけですが、伊良子清白「戲れに」の影響かも知れません。 戲れに わが居をる家いへの大地おほづちに黒くろき帝みかどの住すみたまひ地震なゐの踊をどりの優い…

ルマンドアイスおいしい

この記事で、ルマンドアイスにおいて、ルマンドとアイスとを 《分けること乃ち低エントロピーを貴ぶこと》 と書いたんだけど、これを完全に行うには、ルマンドとアイスとを別々に買ってきて別々に食べればいい。 ① 「ルマンドアイス」から「ルマンド」だけを…

彼女が正しい

ある時私は求職者だった。 「高所恐怖症なんです」 「でしたら、あなたに相応しい仕事は、これ!」 コックピットに押し込まれる。 アポロはぐんぐん高度を上げる。 「ゔぉああああああ!!!降ろせ!!!!降ろしてえええええーーーーーーーーー!!!!!!…

Minsoo Chang - Die Taten

楽器によらない音が、音楽に取り込まれて、楽器の音と平等に扱われてる、とも聴こえるけど、 私は逆に、 (もともと、作曲の作為・演奏の作為への「うしろめたさ」があり、自然の音のありように憧れるのだけど、) この曲では、作為が作為のままで在りつつ、…

開放弦

開放弦の響きが好きだ。 私はエルガーを「ちゃんと」聴いてなかった。 さいきん「威風堂々第1番」をちゃんと聴く機会があって、腰を抜かした。中間部のゆるやかなアンセム風のメロ、ヴァイオリンが奏する主メロが、最後の音に差し掛かった時。 このメロはト…

ディジュリドゥ カンテレ

ディジュリドゥ didgeridoo、didjeridu は、私自身の固定観念からすると、また西洋の楽器分類の慣習に照らしても、管楽器だ。発音原理上の分類は金管楽器。 これが、アヴォリジニのあいだでは打楽器に分類される、とむかし聞いた。咄嗟に腑に落ちなかったが…

Yes "Tormato"

Yes "Tormato" は収録曲が創意に満ちた佳品ぞろいで好きなアルバム。 ただ、サウンドプロダクションに芸が無いというか、ストレートな各楽器の音がステレオ空間のどこかにただ定位されてるだけ、みたいな出音には戸惑った。デモっぽい。 その単調さを、ベー…

余白

ピグワールドで街並を描きながら、迷う。 この、明るい緑色の地(じ)に濃い緑色のポツポツの、建物も道路もタイルも置いていない、初期値の部分。 「まだ造成してない範囲」なわけだが、それならそれを示すタイルを敷いて「造成してない範囲」として表現す…

Yes から1曲選ぶとしたら

子どもの頃はリズムに興味が無かったし苦手だった。 メロや和声の流れの美しさや、音色(オーケストレイション)の美しさが、私にとっての「美」だった。リズムの快活さや「フィジカル」な「ノリ」は軽薄なものとして寧ろ蔑んでた。 音楽美とは、この世なら…