2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「ザ・シネマ・ショウ」NG判定

(2015年12月24日、記) Genesis 'The Cinema Show'、"Selling England By The Pound" 所収。 かつてわれ、男なりき、海の如猛りぬ。 かつてわれ、女なりき、地の如育みぬ。 地の至福は、まこと、海の快楽に十倍するところなり。 この曲、初めて聴いた時から…

T.Sasaki「係りあう断片3つのうちの2つ」

(2015年12月29日、記) 特に前半(1つ目の断片)が、ぱっと聴き急進的だけど、モードはまたもほぼコンディミに収まる。 なのでキモは「符割」。 音高は、上行か下行か、跳躍か順次か、くらいしか問題にされてなくて、しかもそれは符割と結びついて、という…

Henry Cow 'Waking Against Sleep'

(2016年04月12日、記) Fred Frith 曲。 Henry Cow のアルバム "Western Culture" レコーディングセッション時(1978年7~8月)に録音されたが、このアルバムには入らず、Frith のソロアルバム "Gravity" が1990年にCD再発された時にボーナストラックとして…

基礎実験

音楽と感情との間に関数は存在しません。 音を持続させるとか、その持続をクレシェンド/ディミヌエンドさせるとかは、感情ではありません。 この基礎実験の冒頭部分は、強さも長さも等価の「点」が集まって持続を作ってます。 点の集まり方の「粗密」がすな…

夢2016年8月22日

間取り的に以前住んでたアパートの自室。 冷蔵庫にアンパンを見つけ、持ち出して部屋へ。袋から取り出そうとすると包装ではなくポシェットで、アンパン本体の他に、小さな剥片1個が見えるが見失い、ポシェットを逆さにしてはたいてみたり。ポシェットは叔母…

エジプト女のためでなく

soundcloud.com 「失敗」と断じてうち捨てたスケッチを打込んでみた。 10年前の私の音を「解読」し、その意図を「解釈」しつつ、しばしばツッコミ衝動に駆られ、という以前に何考えてるのか解らない。 作曲の課題が何だったか、いろいろ思い出してきた。 そ…

T.Sasaki 「改作のワルツ」

(2015年10月28日、記) soundcloud.com これをアップするのは、アメーバピグ「ブンゴールの不思議な城」エリアの音楽の、チェレスタのアルペジオを聴いて、これの1分28秒目からの4小節を思い出したから、というだけの理由です。 前半1分間は1996年頃書かれ…

T.Sasaki「スパイキッズ2006」

(2015年11月11日、記) ネットに接続する以前、CD 選びは、紙媒体で、レヴューやジャケから、勝手に幻想を膨らませて、勝手に裏切られたものです。 私などは舌打ちをするばかりですが、イメージと違った時、イメージ通りのものを代わりに自分で作っちゃう、…

弘法は筆を選ぶべきか?

(2015年11月10日、記) KORG01/WFD(ハードシンセ)1台の中で全工程を完結させることは、美学ではない。怠慢だ。 S氏の曲。ぜろわん君1台でここまでやって凄え、とは思う。 いっぽうで、機材刷新でクリアできることはさっさとクリアして、そのうえでの創意…

T.Sasaki 「副産物」

(2015年11月09日、記) 殆ど無視してた曲。 パッと聴き、もごもごと独り言を言ってるような曲で、ほぼ印象に残ってなかった。 ハープが曲の骨格を作ってるけど、線が細く貧相で、ヴェロシティのエディットに彫琢が無い、という第一印象だった。 ハープって…

T.Sasaki「厚地」

(2015年11月08日、記) soundcloud.com 以前アップした「パラボラは空に属す」(→ユーモア即感動 - 轟音に耳を澄ます )が、S氏の曲としてはポップで、偏った紹介に気が差すので、ちがう曲調のを。 ポップだったというのは、既存の手法を援用するのを厭わな…

ユーモア即感動 (T.Sasaki「パラボラは空に属す」)

(2015年10月03日、記) soundcloud.com この曲の2分30秒目からの、ファンファーレ風のトランペットが、とにかくさっさと済ませたい、という風に6秒間でやっつけるフレーズを、思い直したように、アレンジを変えて、たっぷり11秒間かけてやり直す箇所が、私…

Reve General 'Dunaj'

(2015年11月03日、記) 曲としては発想が類型的で造形が硬直しててワクワクしないけど、1か所気になった。 3分14秒目からの、2人のヴァイオリンのユニゾン、はじめ揃ってるボウイングが、3分34秒目から逆になる。 視覚的演出かとも思ったけど、じっさい聴感…

音楽で泣いた②

(2015年11月03日、記) ストラヴィンスキー「ペトルーシカ」1911年原典版、ピエール・ブレーズ指揮クリーヴランド・オーケストラ、1991年録音。 曲内容も演奏も、泣かせにかかるエモーショナルとはおよそ真反対なのですが。 膨大なパート数が複雑に入り組む…

音楽で泣いた①

(2015年11月02日、記) Genesis 'Watcher Of The Skies'、2008年リマスター。 オーディオのことは皆目判らない。 曲の正しい理解のための再生環境というのはあるはずで、もっとこだわるべきだと反省する。 CDのエディションへの=音質の差異へのこだわりも…

Genesis 'Dancing With The Moonlit Knight'

(2015年11月01日、記) "Foxtrot" あるいは 'Watcher Of The Skies' について書く段取りを進めていたところ、ある方の、アリスブルーという色についてのブログ記事「灰色に近いほどいい」を拝読して、急遽これに変わった。 'Dancing With The Moonlit Knigh…

万遍なく塗ったらムラが出来てしまう?

(2015年12月22日、記) 「せわしない」はなぜ「せわしい」と同じ意味なのか?と思ったのがきっかけ。 せわしが「無い」んだったらのんびりしてるのでは? 広辞苑で「せわしない(せわしなし)」を引いたら「(「なし」は甚だしいの意)」と注釈があった。 …

あきらこ=半獣神の午後

(2016年02月02日、記) 2月2日はあきらこさんのお誕生日です。 ロバート・フリップのいないキング・クリムゾンは有り得ず、ロバート・フリップのいるところには必ずキング・クリムゾンがあるように、あきらこさん=半獣神の午後といって差し支えないです。 …

かっけえええの理由

(2016年2月16日、記) www.youtube.com 今さらの曲の、昔から流通してたライヴ映像ですが、ここに掲げる、高画質・高音質の動画の存在は、のぶはるさんの2013年08月02日のブログ記事を拝見して知りました: ジェネシス/ウォッチャー・オブ・ザ・スカイズ|…

ポエティック、プロウジー、リリカル

(2015年7月27日、記) 1か月前の記事 shinkai6501.hatenablog.com の中で、件のミュージシャン氏がS君の曲に付けたタイトルは、確認したところ「アリスの散文的叙情」でした。「アリスの散文的情景」としてましたが訂正しました。 というわけでここで新たな…

UK / UK

(2015年10月09日、記) UK の1st.アルバムがプログレを終わらせた。 私にとってプログレは歴史。 例えばピンク・フロイドにしたって、『狂気』や『おせっかい』を個別に聴いた以外は、数年単位の活動を、ボックスセットで、数時間のうちにまとめて「学ぶ」…

※追記あり※ ブレンディ CM 炎上

(2015年10月02日、記) これが炎上してるらしい。 (と、つべをリンクしたのですが、削除されました。2016年9月23日追記) 私は、大好きではなくとも、アリだと思う。 批判の中に「キモい」というのがあるが、キモく作ってあるものについて「キモい」は批判…

「思い出作り」

(2015年7月30日、記) 私の記事に頂戴した御コメントで思い出したことをひとつ。 「思い出作り」という言い種が嫌いだ。 修学旅行で思い出を作るとか、大切な人とともに時間を過ごして思い出を作るとか。 かように、青春の場面と結びついた言い種のくせに、…

思い出、夏、音楽、歌

(2015年07月29日、お題「一番思い出に残ってる夏の歌は?」に沿って) このお題に沿ってはわたし的に3つの理由で書くことが不可能ということについて書く。 ①「思い出の曲」を問われるといつも回答に窮する。 ほんとうに、いくら思い出そうとしても、該当す…

1本の電柱

(2015年07月19日、記。話の前提が崩れて論全体が無効ですが) 中島らも「啓蒙かまぼこ新聞」の見出しに「竹中直人の頭の中には〇〇な電柱が1本立っている」(〇〇内不明)みたいなのがあった記憶があるが定かでない。 子どもの頃これを読んだときには気付か…

虹の色数

(2015年7月16日、記) 前アカで書いたことですが。 「イギリスでは虹の色の数は赤黄緑青紫の5色」という一文を目にして、あれっ?と思ったのだった。 ほんらい赤から紫へ連続的に移り変わる虹の色を、むりやり7段階に押し込めたのは、他ならぬイギリス人ニ…

命題:「バカと言った者がバカ」は真である

(2015年6月21日、記) 「バカと言った者がバカ」という慣用句の意味が腑に落ちたのは最近。 子どもの時これを聞いて「バカと言う」ことと「バカである」こととを関連付ける脈絡も意図も意義も判らず、きょとんとした。 むしろ道徳教育の文脈で、相手をバカ…

感動を繋ぎ止める

(2015年6月16日、記) 新たな感動を欲してる時に、 ①Youtube で未知の曲を探すか、 ②昨日聴いてブクマした曲をもう1度聴くか。 同じ曲を聴けば、同じ音が聴こえ、同じ感動が起きるわけではない。 毎回新しい、その時だけの体験だ。 「一回性」は①をも②をも…

弥生ついたち、はつ燕、

(2015年3月01日、記) 3月1日のうちに書いておく。 安部譲二氏についての私の唯一の記憶はインタヴューのシーン。 いつどこで見たものかも忘れたし、番組の前後の流れも判らない。 ただ1つのエピソードが印象に残っていて、かつそれ自体私の記憶の中で大幅…

明るいなかま

(2015年2月04日、記) NHKにも気骨のある時期があったのかも。 「明るいなかま」 岩間芳樹作詞、廣瀬量平作曲 あいつを初めて知った時 ジロリとにらんだだけだった イヤな感じと思ったけれど 話のわかるヤツだった 喧嘩もしたさ仲間だもんな なかま、なかま…