答えのあるなぞなぞ

Q. 垓下には soccer のフィールドが何面あったでしょう?

A. 4面 

答えまで言ったうえで「何故?」と思わせるのだから、構造としては要するに「なぞかけ」だな。

 

ハイコンテクストというか S / N 比が小さいというか、ある特殊な知識を共有する人に向けた「なぞなぞ」を、一般の人に開かれた形にすると「なぞかけ」になる、ということか。

 

一般向け解説といえば、最近ある御記事で面白い一文を見つけた。 

ユングの著作のおもしろい特徴は、ユング思想のどんな解説本や解説記事などよりも、実際の著作の方が遥かにわかりやすいという点にあります》

 

簡単なことをわざわざ難しく言うのは論外だけど、文章には2種類ある。

①世界を観察対象として、それを読み解く。

②世界を現出する。文章自体が世界であろうとする。

後者は読み解きの作業を読者に委ねてるわけで、これを以て「難解」と呼ぶのは筋が違う。

 

 この記事

の第1連の

「海はすこし遠いけど、浦波が、夜でなくともごく近く聞こえて、類例無くファニーな、千葉市某区でのヴァレンタイン。」

は、元ネタを共有してない方には、妄言と映るよなあ…

 

「第1段落」じゃなく「第1連」と言いたくなるのは、私は「文章」を「詩」ならしめたいからで、つまり上述②の志向が強い。

 

今日知ったこと。

①「flying saucerer*1」でググるとけっこうヒットする。

②「歯科医師会」を「畳語」として扱う記事は見つからない。

 

チャールズ・アイヴズ「答えのない質問」

レナード・バーンスタインニューヨーク・フィルハーモニック

*1:saucer も sorcerer もともに flying する。

寒冷前線も関連税制もともに通過する。

活断層は地層、カツサンドは馳走。