Gentle Giant 'Knots' の符割

"BAROQUE'N' ROLL" はイタリアのテレビ制作で、ライヴ・フッテージとインタヴューを織り交ぜてる。↑の動画はその冒頭部分。

"Giant On The Box"(DVD+CD、Alucard Alu-gg-03、2004年)にボートラとして収められてた。

インタヴューで「イタリアのミュージシャンで注目してるのは?」みたいな質問をきっかけに、ウェザーズがインタヴュー後半のあいだじゅう 'PFM! PFM!' を連呼するのを記憶してる。

 

'Knots'。

スタジオ・ヴァージョンでは、0'39" ~ 0'46" のデレクとゲアリのパートが、譜例 ex.1 のリズムでやってるんだけど、ライヴだと ex.2 のリズムでやってる。

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ライヴはテンポが速いので、ex.1 を正確にやるのは難易度が高いし、効果を発揮しづらくもあるだろうけど、変更にがっかりする。

 

ところが、冒頭の "BAROQUE'N' ROLL" 1'12" ~ 1'19" を改めて聴くと、どっちなのか、微妙。ex.1 を試みるも甘くなってる、とも聴こえる。

このパフォーマンスは1972年らしい。"Octopus" 収録曲の演奏としてはごく初期にあたると思う。この頃にはまだ ex.1 に挑んでて、のちにノリ、流れ重視で ex.2 に収斂したのだろうか?

 

ライヴで変更されて残念といえば、'Funny Ways' の

My ways are strange.

の行の歌い出しが、スタジオ・ヴァージョンでは半拍食ってるのが印象的でかっこいいのに、ライヴでは小節線に揃えてるのが、何故なんだろう?と思う。

前回貼った、GG ライヴ音源として最初期のひとつとされる "King Alfred's College Winchester" で既にそうなってる。