こちらの御記事
に始まる連続は、第2回
で書式が決まり、現時点こちら
まで続いています。
私自身はいま、PC のイアフォン端子が壊れて、PC 本体のスピーカでしか音楽を再生できません。
Jim O'Rourke の bandcamp "sleep like it's winter" 、この怖ろしく豊か(たぶん)な情報量の何%も聴き取れない状態です。
たんに拾い上げられる音の出来事が少ないというだけでなく、低域が聴こえなければ、高域で鳴ってることを意味付けられない。
何も聴こえてないというべき。
なので曲自体については何も論じられません。
リンクさせて頂いた しゅん 氏のひとつめの御記事中の、
《アンビエント・ミュージックの多くは、反復をもとに作られている》
《対して、『Sleep Like It's Winter』 の音が現れては消える様は反復ではない。変化し続けている。しかしながら、劇的な変化という印象も受けない》
の箇所を拝読して、Jean-Claude Eloy の電子音楽作品 "Gaku-No-Michi" のことを思い出しました。
これと、オルーク作品とが、聴感的に似ているか、コンセプトに共通点があるか、は判りません。
"Gaku-No-Michi" では、各トラックに持続的な音の出来事が録音されてて、重なってトータルで音塊のうねりになってて、あるトラックが徐々にフェイドインして来て、代りに別のトラックが徐々に退いてゆく、その変化が非常にゆっくりで、「今ここで変わった」と指摘できない、いつの間にか変わってる、というふうだったと記憶してます。
重要なのは、例えば変奏曲のような、ある長さを持つ主題が、繰り返される度に形が変わってる、という「指折り数えられる」変わり方ではなく、「連続的な」変化である、ということです。
この過去記事:
の追記でも触れたのですが。
追記的関連記事:
追記 2020年04月03日
Jean-Claude Eloy "Gaki-No-Michi" がアップされました。
2007年の CDr のフル。1979年の LP と同内容で、トータル2時間弱です。
この曲は4時間以上あるので、半分ほどの抜粋ということです。
4時間全部を収めた CD は、その後2010年に出ました。
1979年、2LP、Disques Adès 21.005、フランス
2007年、2CDr、Creel Pone 070, 071、アメリカ(unofficial)
2010年、4CD、Hors Territoires HT 01-2-3-4、フランス