リマスター

CELESTE 1969・1977

Il sistema / Celeste / St. Tropez

The Complete Recordings

AMS167CD、CD 4枚、2010年

Grog から1976年に出た "Celeste" の、このボックスでのリマスターは、意図がよく分からない。確かにクリアでシャープなんだけど、刺激的で、この音楽の柔かく夢みるような内容が、それを要請すると思えない。

前身 Il Sistema と後身 St. Tropez はこのボックスで初めて知った。St. Tropez はともかく Il Sistema はマスト。

 

アリベルト・ライマンのオペラ『リア王』の CD 化は、フィッシャー=ディースカウのアニヴァーサリー企画の一環だったせいか、歌唱を際立たせたリマスターで、聴きたかったオケの細部がマスキングされててがっかりした。アニヴァーサリーが無ければ CD 再発自体が無かった作品なのかもだが。

 

私がマスタリングについて書くのはふつうに CD 鑑賞しててたまたま気になったことだけで、積極的に聴き較べとかしない。これまで Genesis のリマスターについては何度か書いた。

「音圧」がウリのリマスターは要らない。最近はこの風潮は反省されたのかな?

最初に買った SHM-CD は The Moody Blues "Every Good Boy Deserves Favour" だった。「まるでアナログ盤聴いてるみたいに自然で心地良い」と思った。SHM-CD の特質が何なのか理解してないから、それが「SHM-CD だから」なのかどうか判らないけど。