3つのメモは相互に無関係です。
工場萌え
工場の外観の「過剰」を、私は、まるで意匠ありきで造形されたもののように見、陶然となる。つまり「芸術作品」として見てる。
でもじつは全体の構造も、部分の配置も、機能に沿って決まってる。どの細部も、それ自体や配置のされ方がいかに美しいからといって、いたずらな意匠ではなく、どのパーツひとつも、それが欠けると全体が正しく動かなくなるような、機能の必要から、そこにある。
音楽はそうあれない。
Simon Says(スウェーデン)はクリエイティヴィティの何たるかをわかってる。
このバンドを梵百のシンフォから際立たせる目覚ましいひらめきと自己批評の鋭さを聴き取れるかどうかが、プログレ者をあっちとこっちに分ける鍵になるかも知れない。
同名のバンドがアメリカにあるらしい。というかググるとこっちが先に出る。
クイーンの影響
なにこれかっこいい:
Sweet 'Action'
1975年。動画の説明に「1976」とある。アメリカでのシングルリリースが1976年なので、それのことだろうか*1。
ハモリのクイーンっぽさは「トレブル・パート=ロジャー・テイラー・パート」があるせい。サビ手前で、トレブル・パートが加わってきて d から fis にしゃくり上げてブレイク、が印象的だけど、2回目(2'13")でそれが顕著なのに較べて1回目(1'11")が控えめなのは、わざと差を付けてるのだろうか?
Utopia 'Magic Dragon Theatre'
1977年なので、クイーンに影響されてないとは考えにくい。
Valensia 'Gaia'
1993年。
このシンコペイションのリズム(1'32"、1'40"、3'17"、3'26"、4'07"、4'24"、4'32")が好きなのだけど、
改めて聴くと、二分音符が短く感じる。これでジャストなんだろうけど、とくに 4'32" 目は、大詰めのセクションに入る手前なので、タメが欲しい。
この徹底したイン・テンポが、この曲の硬質な魅力の理由、ではあるのだろう。
静かな大安です。*2