チュートハンパ

前回は、

ネクターってほぼ聴いてなくて、勝手に『プログレとハードロックとの中間で、どちらのファンからも中途半端な存在と見られてるバンド』というイメージを持ってた。ところが『リサイクルド』を聴いてみたら、全く逆に、『徹底的に突き詰め突き抜けた音楽』だった。むしろその一典型として類例を思い付かない程だった」

という記事でした。

 

「チュートハンパ」という言葉を最初に知った時のことを鮮明に憶えてる。幼稚園で先生のお一人が、お話の流れの中で、口になさったのだった。つまりこの語は私にとって「音」だった。

タイヤチューブ」が「パンパンに充実する」みたいなイメージが頭を占めた。外来語的で、ユーモラスな音。

先生はこれを口になさったあと、あっ、と何かにお気付きになるご様子で少しお笑いになった。私も一緒に笑った。私が笑ったのは語感のせいだったが、先生的には「うっかりふだんのノリで、園児に意味の通じない難しい漢語を使ってしまった」ことへの自省の笑いだったのだろうと、のちの回想で思い当たった。