呼吸困難でもないのに、流れで、今月13日から20日まで大げさな入院になってしまってた。
最先端医療で治し過ぎるくらい治して頂いて、使命をもたない身体を持て余している。
退院時、身体の水が全部入れ替って別人になった感覚で、後半生を別人として送ることになると思われたが、以前の私を取り戻した。数日かかった。
退院時の異常は、
耳の中の「しーーん」音が大きくなってたこと(寝起きの耳には「ばたばた」)、
絶対音感が狂ってた(ピッチが下がって聴こえる)こと。
原因として疑われれるのは、
1週間の点滴(薬と生食)、
病棟は静かだったけどそれでも、機器のノイズ(持続する作動音と各種アラーム音)や空調の音のバックグラウンドに晒され続けたこと、
1週間完全に音楽(普通の意味での、つべやCDで聴く「曲」)から離れたこと。
音楽からもSNSからも完全に離れたことが、それ自体は全く困らなかった。実際の不便も、気持ちの上の焦燥も無かった。そのまま戻らない、でもよかった。戻ったけど。
もともと日常、私はなるべく音楽を聴かない、というか流さない人だ。必要な曲を、キッとなって集中して聴く。のべつ部屋に音楽を流す、とか絶対しない。
「反好事家八分音符氏」をていねいに読む時間を取れてよかった。
こじこな「ラムレーズンパイ」が、現世に戻ってきた理由だと、悟った。