私は「食べない」ことはいくらでも平気ですが、「呼吸しない」ことは比較的苦手です。
食べ物は欲望の対象ですが、「呼吸欲」の語が存在しないのは、呼吸が「文化」たりえないからです。
「自然=ピュシス」のなかで「性」は《必要》ですが、これが「文化=ノモス」の中で記号化されて《欲望》の対象である「エロス」になる、の図式。
ヒトにあっては「食べ物」=「料理」です。路傍の野草をそのまま採って食べたら憐れまれます。
酸素は遍在してタダでいくらでも吸える。路傍の酸素をそのまま吸う人を指して憐れむ人はいません。
酸素の供給をコントロールして、商ったり、「呼吸税」を取ったりということは、技術的に難しいです。
酸素そのものをコントロールするのが難しいなら、消費者の呼吸能力をコントロールすればいい。
気管支炎を流行らせればメディカルな呼吸ビジネスが成り立ちます。
さいきん周囲で原因不明の咳の症状を訴える方が多い気がします。
たとえb……ちょっと失礼……ゲホゲホ…ゲホゲホゲホ