前回書ききれなかった(新曲アップを急いだので)。
音楽生活を続ける中で、「変えてゆく/変わってゆく」(それは必ずしも「進歩」を意味しない)には、いろんなやり方/なり方がある。
意識的に「同じことを2度やらない」、「書くすなわち拓く」な場合。漫才でいうと爆笑問題。
音としては同じだが、意識は毎回新た、という場合。
意識としては同じことを繰り返してても、加わるもの、省かれるもの、深まるもの、があって、変わっていく場合。お決まりのギャグを持ってて、それを繰り出すとウケる、というほうがふつうなんだろう。
どれが正しいかという話ではない。
音楽家は一生を掛けて、クロニクルというひとつの作品を作る。主題があって、それが繰返し登場することで作品が展開するし、ぎゃくに作品の展開の成り行きによって主題の形や意味付けが変わる、というイメージ。
の 2'27" 目ですね)は手癖というよりもっと意識的なものだろうけど、本人の意図としてこれは何なんだろう? ライトモティーフ的に明確に意味付けがあるもの? どういう場合に使うかが決まってるもの?
「お決まりのギャグ」?
解説がどこかにあるかな?
いっぱんに、作者が意図的に主題として設定するもの以外に、作者も気付いてるとは限らない、分析すると出て来る音形があって、それは1作品内に収まらない「作曲活動全体の主題」で、こっちのが、深きに由来する、本来の主題なのではないか?