バラードプログレ

バラード(バラッド)といっても、時代により地域によりジャンルにより、また個々のアーティスト毎に、指すものが違うんだけど。

 

ポピュラー音楽におけるバラードの定義は私自身判ってない。こういうことかな:

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これは「グッと来る」点でバラード認定させてもらう:

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じっさい私はこれに泣けてしょうがない。咄嗟に Supersister や Egg と同時代?と思ったら2015年。

 

で、この記事を書くそもそもの動機は、これ:

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「エンディングに向けての劇的な盛り上がり」というバラードの要件を、見事に外してる。最後近く、数秒間フォルテに達するし声も若干張るけど、あまりにも「慎み深い」。

ちなみにこの曲、いつもの Gentle Giant の曲調からは、全くかけ離れてる。

 

フランソワ・アンドリューの二重バラード「武人たち、恋人たち、貴婦人や騎士たちよ/おお、あらゆるメロディの華」は、マショーの死を悼んで書かれた。2つの声部が同時進行で別々の詩を歌い、最後に「いとも貴なる歌びとマショーの死を」で合流する。アンドリューはマショーの一世代下で、技法も違う人だが、「マショーの死」の箇所だけ、マショー風の和声が施されている。泣かずにいられない。

David Munrow / The Early Music Consort Of London の演奏が、節度をもって、静かに、曲の形を正しく示していて、しかも「詩」が宿っている。深いものを言い当ててる。マンロウにせよ、ガーディナーにせよ、パロットにせよ、こういうのってイギリス人の気質なのだろうか?泣けるのはマンロウのせいでもある。