メモ(訳語)

トランプ・タワーでの火災を報じるBBCニュースのレポーター「屋根から白い煙とはローマ法王を発表する時のようですね。新しい指導者が発表されるのかも」

ツイッターで見かけた話題ですが、ある理由から元ツイをリンクはしません)

 

2005年に「コンクラーヴェ」の語を初めて聞き、語源 cum clavi の clavi が「カギ」の意と知った時、これと「クラヴィーア」とが同源なことに気付く。

同時に、このことが、英語の「key」と日本語の「鍵」がともに「カギ」「鍵盤」の両方を指すことと対応することに気付く。

ただし、「key」が「clavis」の、「鍵」が「key」の直接の訳語なのかどうかは、今も知らない。

 

clavis の訳として key が当てられたのなら上述の対応は当然なのだが、改めて思うのは、訳すという作業は、即物的に場当り的に訳語を当てることではなく、鍵と鍵盤とに通底する概念まるごと、同じ語で呼ばれるようになった経緯まるごとを訳すことなのだ、と。