記憶と嗅覚

5年前の発言なので解読が必要だ。

嗅覚と記憶との関係は、視覚や聴覚と記憶との関係とは違う、と言ってるらしい。

映像や音は、現物が目の前耳の前に無くても、ありありと思い浮かべることが出来る。

匂いの場合は、現にそこに無い匂いをありありと思い浮かべることは出来ない。

そのように「感覚について記憶する」という方向では、嗅覚は、視覚や聴覚ほど記憶との結びつきが強くない。

でもぎゃくの方向、「匂いが記憶を喚び覚ます」力は、「映像や音が記憶を呼び覚ます」力よりも強い、と言ってるようだ。

 

実際の匂いに出会えば、はっきりと、過去嗅いだことのある匂いだ、と識別できる。

未分化だった「香りの洪水 匂いの海 ノイズの雑多」。

いったん、ある特定の匂いの「周波数」を嗅ぐということは、この同じ「洪水・海・雑多」のマッスの中から、その周波数をピックアックして識別できるようになる、ということだ。

そしてそれをスイッチとしてそれに纏わる記憶が喚び覚まされる。視覚・聴覚によるのよりも強く、生々しく。

 

ほんとかな?