メモ(1976年のジェネシス)

A Trick Of The Tail ツアーの音源はつべに何種類も上がってる。

ブルーフォードのジェネシスでの流儀にはいまいち違和感があるが、このピッツバーグライヴは猛烈にかっこいい気がするのは、いろいろ聴いてるうちにこっちの耳が馴染んできたからかも。

なんしろコリンズとブルーフォードのツインドラムとか眩暈がする。

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違和感というのは、ブルーフォードだとビートが整頓され過ぎて、コリンズの「フレーズ」の色気が有難くなるというか。

ジェネシスは、ビートなりコンポジションなりをゴリゴリに突き詰めるよりは、そういう「色気」「彩り」重視の音楽だ、というか。

 

「しなやかさ」という言葉の一般的イメージは知らない。

わたし的にはこの言葉は「瞬発力」「パワー」と結びついてて、ブルーフォードの、打撃のインパクトや、タイム感のイメージ。

 

最良の結果しか予想できない組み合わせなのにいまいち腑に落ちない、の例として、ほかに、ジャン・マルティノンのシカゴ交響楽団、がある。

 

私は「ザ・シネマ・ショウ」後半のインスト部が嫌いだが、  

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 コリンズとブルーフォードのツインドラムとなれば話は別。

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15'47"目~。ステージ映像は17'22"目から。ブルーフォードは前半アディショナル・パーカッション的にやってて、18'39"目からガチのツインドラム。

この動画のコメント欄に、

「これの、バンドがステージ演奏してるというのに馬鹿げた映像と映画が挿入されるのでないコピーは何処かに無いのか?」

「不運にして、無い。ただディレクターの Tony Maylam が今もオリジナル映像素材を持ってるのは明らか」(←こっちはUP主からの回答)

というやりとりがある。

このサイレント映画が何なのか私は知らない。

'Dance On A Volcano' は入ってません。

 

スタジオ盤 "A Trick Of The Tail" では、アルバムがフェイドアウトで終わる間際、'Supper's Ready' が引用される。

There's an angel standing in the sun,

freed to get back home.

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これの4'57"目と5'32"目。

私は当初、ゲイブリエル期の幻影を引きずる真似を何故するのか?と訝った。

のちに思い直して、ゲイブリエルが抜けようが抜けまいが一貫して我々がジェネシス、という表明と解釈した。

その場のノリ、たんなるシャレという公算が最も大きいが。