歌モノのカラオケです。
S氏はしばしば「ゲルニカっぽい」と評されたらしい。
「~っぽい」というのが安直にやれちゃう言い方だからだし、ある時代ある界隈にとって、「クラシック要素の多いロック」といえばゲルニカ、だったんだろう。
S氏はもともとメシアンやオネゲルは好きだったんだろうし、結果ゲルニカっぽいところがあるとしても、影響元が共通というべきで、「ゲルニカから影響された」わけではないだろう。
にしてもジェントル・ジャイアントでもグリフォンでもなくゲルニカ呼ばわり…
といいつつ今回のこの曲は幾分かそれっぽい。
0'30"~の痙攣的メロに私は「地球ゴマ」を思い併せる。
女性ヴォーカルとのユニット用だからという事情のせいかも知れない。
タイトルが無く、歌い出し(ヴォーカリスト作詩)で呼ばれてた、ということのようです。
「散々『ゲルニカっぽいね』と言われる中、ある人から『太田螢一の人外大魔境っぽいね』と言われて、なぜか悪い気がしなかった。同じことなんだけど」
だそうです。
1994年頃、KORG01/WFDを使った1作目らしい。
ところでパッヘルベルのカノンはもう「『蛹化の女』のカラオケ」としか聴こえない。
そう、デュシャンの「髭を剃ったL.H.O.O.Q.」みたいに。