T.Sasaki 「改作のワルツ」

(2015年10月28日、記)

 

 

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これをアップするのは、アメーバピグ「ブンゴールの不思議な城」エリアの音楽の、チェレスタアルペジオを聴いて、これの1分28秒目からの4小節を思い出したから、というだけの理由です。

 

 

前半1分間は1996年頃書かれたのだったと思います。

「半獣神の午後 "Waltz" へのアンサーWaltz」を企図したらしい。

半獣の "Waltz" 初演が1995年なので符合します。

別々の夢で聴いた2つのワルツを組み合わせてるとか。

 

懐疑(うたがひ)なる病

覚束な吾が歩

時を紡ぐ糸車の歌ふは甘きワルツ

アチェレランド拒む能はず

調べに狼狽へこの身捩ぢる

弧を描き敢へず指空を摑む

階の螺旋の下降(おりゆき)の導くは

開かずの間

糸車の歌は已まず酷くも甘きワルツ

 

 

後半が書き足されたのがいつか正確に判りませんが、この時タイトルが「改作のワルツ」になった。

「水色のワルツ」「星影のワルツ」みたいです。

とにかくこの、1分04秒目からの後半、40秒間ほどは、奇蹟のような音楽だと思う。

 

ただ、さきに言った4小節が、1分38秒目に少し形を変えて再現する時、件のチェレスタアルペジオが、ほとんど聴き取れない。

音量(コントロールチェンジ7番)の上げ忘れだと思う。

アチェレランドしクレシェンドして、破綻の淵まで追い込むラスト。

アルペジオの8分音符の刻みがたたみ掛けて、音色的にも音量的にもチェレスタで賑々しさを増したら、もっと効果が上がったろうに。

それとも何かのバランスを取った結果かな?

 

 

ちなみに、S氏の曲は、ヴォーカルパート以外は全て、ハードシンセ、前世紀の遺物、KORG01/WFD 1台で賄っています。

打ち込み2ch一発出し、アタッチメント類は使ってません。

'ORCHESTRAL'というPCM DATAカード(本体スロットに装着)を1枚使ってるだけ。