クラシック

脳内グルグル

shinkai6501.hatenablog.com そういえば昔知り合いでドビュッシー「ヴァイオリンとピアノのソナタ」評価が不当に低い子がいて、フランチェスカッティなんかで聴いてるからだろ、と思ったのだった。 この曲こそドビュッシーの最後最高の到達点なのに。 無論、…

Oliver Knussen

作曲家オリヴァー・ナッセン Oliver Knussen が亡くなった。 www.youtube.com 『かいじゅうたちのいるところ』(ファンタジー・オペラ) 「少年マックスは旅を始める、かいじゅうたちのいる島へ…」 カレン・ビアズリー ソプラノ(マックス) オリヴァー・ナ…

春の祭典 1,133拍

www.youtube.com 音楽は差異の体系だ。 ひとつの演奏組み立て全体の中でこの1小節のテンポがどう設定されてるかということも差異だし、この小節だけ取り出して他の演奏と並べてみるのも差異だ。 マゼールはここをいつも遅くする。3'10"、4'07" 。続くセクシ…

ググりきれない事ども

記憶にある物事が、ググっても出て来ない。 この世に存在しない物事を憶えてるとは、どういう事態か。 ① /4 たしか、イタリアのロックのレーベルで アミアモチ ってありましたよね?ね? うーん。 「《餅焼き網》に似た言葉」として憶えてるのだが。 ② /4 実…

oboe

今日2018年05月07日の夢から。 読んだとか聞いたというより、知識としてすでに持ってた、という風。 「ズーレンライター」というオーボエの奏法がある。特殊奏法と思われるが、具体的にどういうやり方か、どういう効果が得られるのか、に言及無し。 これを行…

音楽は求道(ぐどう)

音楽が「社交」なんかであってたまるか、という思いが根本にある。 私の、クラシックの演奏会ドレスや燕尾服への違和感の理由。 私は音楽「を」生きる。演奏会ドレスを着ることは、音楽「で」生きることだ。 むろん、「ファッションはダサい」のは、パンクで…

協奏曲

「天才」について考える。 作曲家を評価するのに、私はこの語を使わない。天才と呼ぶことで、その作曲家のどこがどう天才なのか言い当てるのをやめてしまう。 でもまあベートーヴェンは天才なのでしょう。彼の創作の中心はピアノ・ソナタと弦楽四重奏曲と交…

モテたい

ドビュッシーより、ラヴェルについて書くほうがモテる気がした。 「ステファヌ・マラルメの3つの詩」成立の経緯については、この記事 shinkai6501.hatenablog.com で触れた。 ストラヴィンスキーはベルリンで実際に「ピエロ・リュネール」を聴いている。「い…

ドビュッシー没後100年

ドビュッシー没後100年は3月25日だったのですね。 当ブログがいちばん頻繁に言及してる音楽家なので、記念日に託けて殊更改めて書くネタを持たないのですが。 ドビュッシーの意義はまず何よりも、「音楽」を包摂しそれを成り立たせている広大無辺の「音」の…

カラヤン

下書き保存の書きかけを、こちらの御記事 ameblo.jp に刺激されてひとまず書き上げることが出来ました。ジャックさんありがとうございます。 「帝王ブランド」への固着は、高品質を維持しつつ量産する体制の固定化、でもあるのでしょう。そうすることで何が…

開放弦

開放弦の響きが好きだ。 私はエルガーを「ちゃんと」聴いてなかった。 さいきん「威風堂々第1番」をちゃんと聴く機会があって、腰を抜かした。中間部のゆるやかなアンセム風のメロ、ヴァイオリンが奏する主メロが、最後の音に差し掛かった時。 このメロはト…

夜のガスパール

ラヴェル「夜のガスパール」をカザドシュの演奏(1951年)で探したら、つべにはこれしか上がってなかった。アロワジュス・ベルトランの原詩を英訳して朗読したもの(1963年)と交互に入ってる。 www.youtube.com 第2曲「絞首台」のイラストはベルトラン自身…

クリスマス・ソング

こんな素敵な映像があったんだ: www.youtube.com ベンジャミン・ブリテン Edward Benjamin Britten「キャロルの祭典」'A Ceremony Of Carols' Op.28、1943年。 私はこれを見ると泣けてしょうがないんだけど、間違ってないですよね? この「キャロルの祭典」…

ご教示下さい。

端的に言って、赤で示した cis、d が、私がマスネを大嫌いな理由、マスネに審美眼・造形センスが備わっていないと断ずる理由だ。 厳しい造形意識を持つ者は絶対にやらない、まったくの蛇足。 いったん D の和音に沿って下降したメロディが、上昇に転ずるとき…

ドビュッシー「遊戯」 ※本文より長い追記をしました※

ドビュッシーはストラヴィンスキー「春の祭典」に戸惑った。「方向を間違えてるんじゃないか?」みたいな評だったと思う。 これは、「感覚の自由の権化」ドビュッシーですら(「ペトルーシカ」までを手放しで絶賛してた彼ですら)戸惑うほど、「春祭」が従来…

ゲイトタイム 100%+α

團伊玖磨作曲、丸山豊作詩、混声合唱組曲『海上の道』4.「漂着」 www.youtube.com 「河口」の、メロディを歌う楽しみ、ハモる楽しみに較べ、この曲では高度なアンサンブル力が求められる。 作曲として、「河口」の素直な和声と似つかない、脈絡の見えない転…

#山の日

ゲルニカ「夢の山嶽地帶」 www.youtube.com こちらの動画は惜しくも最初と最後が欠けています: www.youtube.com イントロ、1つ目の動画で言って 0'18"~0'23" のメロディは、オネゲルの交響曲第4番「バジリアの喜び」フィナーレ第3楽章からの引用です。 こ…

昨日の続き

昨日のドビュッシーのヴァイオリンソナタの話 shinkai6501.hatenablog.com の続きです。 第3楽章では、16分の9拍子の性急な舞曲が繰り広げられます。 etc. フィナーレの最後、ピアノパート B´ は、パッと聴き、この舞曲のヴァイオリンパートを受け継いでいる…

参照と連想 ※ちょっと加筆※

www.youtube.com www.youtube.com この2曲は、メドレーでもあるし、モティーフ的にも繋がりがある。 すなわち、'The Light Dies Down On Broadway' のイントロの gis-fis-cis-fis が、'Riding The Scree' のコーダ(3'35"~)で、音価を変えて、 と再現され…

チェリビダッケ、耳を澄ますテンポ ※加筆&改題※

チェリビダッケ/シュトゥットガルト放送交響楽団のドビュッシーとラヴェル、4枚組CDがあった、とまた叔母の書斎の記憶で申し訳ない。 これです。 www.hmv.co.jp うち1枚分が『海』のリハーサル風景だった。 完全主義者チェリビダッケと、ものすごく高性能と…

小さな羊飼い

むかし武満のドキュメンタリーでワンシーン、印象に残った。 仕事場で、難しい顔でピアノに向かって作曲する武満。 響きを探り当てようと鍵盤をまさぐる指が、おもむろにドビュッシー『子供の領分』第5曲「小さな羊飼い」の一節を弾きだす。 笑ってしまった…

いろいろ記憶があやしい

私の記憶だと、ストラヴィンスキーとラヴェルは一緒にシェーンベルク「ピエロ・リュネール」(1911)の譜面を目にし、両者とも「いかん!」となり、ストラヴィンスキーは「3つの日本の抒情詩」(1913)を、ラヴェルは「ステファヌ・マラルメの3つの詩」(191…

一緒にしてくれるな

いっぱんにどの作曲家についても、「〇〇のファン」という括りが価値の共有を保証しない。その作曲家の、どこを、どう、聴いてるのか、好きなのか。 ではあるけれども、ファンを自称する者同士の会話に最も齟齬を生じるのは、ドビュッシーだ。 それはドビュ…

武満徹「ドリームタイム」

最初に知った武満は何だったか? 実家にあったアナログ盤2枚組『武満徹~作曲家の個展~'84』か、あるいは松田洋子『薫の秘話』中のネーム(最上品美のセリフ)「武満徹『エアー』」を読んだのが最初だったかも知れない。 最初に心底魅了された曲は、件の2枚…

静謐は信頼

国で括って、イギリスはこう、アメリカはこう、と乱暴に一般化して語りたくないのだが、ロックの聴衆の鑑賞態度については、あまりに画然と、イギリスとアメリカとの間に違いがあると見える。 アメリカの聴き手は、音楽を聴きに来てるのではなく、騒ぎに来て…

なつい

私は「懐かしさ」で音楽を聴くことがない。 曲を聴くことで、その曲が発表された時代を思い出すとか、聴いた時私がたまたま置かれていた個人的状況を懐かしさを伴って思い出すとかということがない。 時代ということについては、そもそも世の中に行われる同…

巷にレノン「ハッピー・クリスマス」が流れる。歌詞はたしか 'Imagine there's no Christmas...' 当ブログでのレノンへの言及は実質これ shinkai6501.hatenablog.com だけ。 わたし的音楽上の謎を3つ。未だ謎のままなのは調べものが面倒だから。 謎① 武満は1…

ラヴェル『子供と魔法』アンセルメ/OSR他

(2016-02-04、お題「1番好きな音楽アルバム」に沿って) 私がCDでいちばんたくさん持ってる演奏家は誰だろう? いずれブレーズかアンセルメかどっちかには違いないのだけど。 アンセルメが好き、といっても、同じ曲でも時期によって解釈が大きく違うのがこ…

音楽で泣いた③

(2016-04-16 記) フォーレ「レクイエム」、ジョン・エリオット・ガーディナー/モンテヴェルディ合唱団、他。 冒頭、合唱歌い出しのDmの和音の、ハモりのあまりの純正に泣いた。 前々回、イギリスの演奏家の響きが磨かれきってる、の話 shinkai6501.hatena…

ラヴェル「マ・メール・ロア」私見

(2015-05-08 記) 私見です。 Ⅰ. マ・メール・ロアは、オーケストラ版で、かつ「組曲」でなければならない。 なにも、「全曲版」の、あとから書き足された「前奏曲」「紡車の踊り」「間奏曲」が劣るというのではない。 全く逆。 むしろそれらに、ラヴェル…